Addicted to....

原題:Nixon(1995年/米)
監督:オリヴァー・ストーン
出演:アンソニー・ホプキンス、エド・ハリス、ジョアン・アレン
評価:★☆☆

【コメント】
映画としての評価はともかく、
事実を事実として知り得ない「歴史」の「解釈」に挑戦したこと、
その解釈が母国の大統領への批判、
つまり母国の政治を冒涜することになろうとも、
怖れなかったことを評価したいと思う。

ニクソンというと、日本人が端から見ると、
中国とソ連との間を振り子のように渡り歩いた
「冷戦時代のヒーロー」というイメージが大きい。
湾岸戦争に勝利したにも関わらず再選を逃したブッシュ父と同じく、
米国民は必ずしも外政での功績を評価しない、
という事実を改めてニクソンの歴史が教えてくれたように思う。

また、マスコミの評価が、気まぐれな国民の価値観を大きく左右すること、
その即効性ゆえに、後世の語り手の「歴史的事実を脚色する力」を
はるかに凌駕するものであることに気づかされた。

そして、アンソニー・ホプキンスの迫真の演技は感動ものでした。
「周囲の評価」と徹底して闘った人、ニクソンの
光と影をまさに、うまく演じきっていたと思います。